「エンジニアのための図解思考 再入門講座」を読んだ

図解で物事を理解する経験を何度も繰り返してきた。

その割には、自分が図解して説明することができなかった。

なぜなら、図解するには物事がどういう構造になっているかのかを理解しないと説明できないからだ。

図解する行為自体は興味があり、そんな折に翔泳社セールで半額になっていたこの本を見つけた時に、僕は買わずにいられなかった。(半額じゃなかったら、買わなかったかもしれないというのは置いといて)

この本では、著者が生徒に図解する方法論を唱えても理解してもらえなかった経験があり、具体的にどのようにして図解するかのアプローチが書かれている。 練習問題もあり、実践的な内容になっている。

エンジニアのための図解思考 再入門講座

エンジニアのための図解思考 再入門講座

僕が印象に残ったのは、次の3つです。

  • ラベルをつける
  • 表をつける
  • 未知の問題に対処する

それについては説明します。

他にも有用な章ばかりなので、気になる方は読んで見てください。

ただ、残念なのは、現在は翔泳社セールはないということだ。

ラベルをつける

ラベルをつけるという行為は一体どういうことなのか?

よく僕は何かをプログラミングを作る時に箇条書きで何をやるかを書く。

とりあえず、情報を集めて、整理したいからだ。

ただ、これだけではなく、情報をきちんと整理して伝えろという。

例えば、twitterの特徴を次の3行にまとめました。

  • 140文字の制限で情報を即座に発信する
  • 情報を他者に広めることができる
  • 情報を発信する人の購読ができる

これにラベルをつけます

  • 【速報性】140文字の制限で情報を発信する
  • 【拡散】情報を他者に広めることができる
  • 【情報収集】情報を発信する人の購読ができる

特徴が浮き彫りになった気がしませんか?

ラベルをつけることによって情報を浮き彫りにすることが、まずは大事です。

カテゴリー分けをしないと、図解して、表にしようにも分類ができないからです。

表をつける

そんなの当たり前じゃないか!と思います。

SNSでの特徴を教えてください!と言われた場合は、どのようにして説明しますか?

ここで先程のラベルが役立ちます。

SNS 速報性 拡散 情報収集
twitter
instagram ✖️

これだとinstagramが涙目じゃないか?って感じます。

涙目のクセになぜ流行るのかという話になります。

未知の問題に対処する

表を作ることで、疑問も生まれました。

では、ここでinstagramの特徴を調べました。

  • 【ビジュアル情報】写真に特化した情報
  • 【美しい世界観】綺麗な写真しかない
  • 【タグ付け文化】情報はタグ検索で取得する

どちらかというと、文化要素が強いのかなって思います。

文化面

SNS ビジュアル情報 美しい世界観 タグ付け文化
twitter ✖️
instagram

ということは、instagramの利用者は情報収集性を求めてはおらず、世界観が好きで利用しているということが推測できます。

ちょっと強引な感じがしますが、情報をラベルで整理しないとカテゴリーがわかりません。

感想

実際には、もっとわかりやすい説明が書いてあるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

興味深い話は、情報から出来事を想像できない人が増えているということです。

これは自分もそうなのですが、わかりやすい教材のおかげで、自分で試行錯誤する機会が減っているのでは?という推測が書かれています。

情報を整理して、わからない部分を試すことで、理解が深まります。

その部分が一番大事だと強調しています。

わからないことを知る気持ちが大切ですね。